限定ページを見たメンバーの反応は上々。
P>アホっぽくてサイコーです。(爆)
★>これこそ、求めていたサックス!!!(既製品ではありそうで売ってない)
★>いやぁ〜本当にサイコー。
★>当日がますます楽しみになったなぁ・・・。
ここで好感触を得た「少年ハート」のもう一人のサポートメンバーPierreさん(仮名)のエントリー曲「君にBUMP/ケツメイシ」にもサックスソロがあることに気付く。
ア>あ、そうだ、Pierreさん(仮名)。君にBUMPでもサックス使ってもいいですか?(笑)
ア>最後の方のWoo Woo Wooに入るまでの間奏部。 タイミング&曲の雰囲気的には少年ハートで初めて出して驚きと笑いを狙い、
ア>君にBUMPではまたそれを使うのかって言う笑いを狙いたいところですが。
この時点で、了承を得る確信はあった。 問題は狙い通りの曲順になるかどうかだけであった。
曲の雰囲気的にも「少年ハート」は前半で「君にBUMP」は後半だろうと予想していたが、Pierreさん(仮名)個人宛ではなく、
敢えて曲順決定に対して影響力のあると思われる★さん(仮名)にも伝わる「少年ハート」の打合せメール上で発言する。
この裏のありまくるさり気なさを装った根回しはバレバレだったか… まだ★さん(仮名)本人には確認していない。
P>ゼヒにオネガイシマス!
P>そういう悪ノリ歓迎!!
兎にも角にもこれでサックス演奏の舞台は整った。 後は、壊れやすいストラップ取付部を補強し、本番で思う存分吹きまくるだけだった。
そこに予想を超える事態が発生。
「君にBUMP」大トリ決定
後半だろうとは思っていたが、大トリ! そして「少年ハート」は二番手! 思い描いていた演出にとって絶好のタイミング!
・「少年ハート」:サプライズ→笑い
・「君にBUMP」:笑い(「天丼」パターン)
「天丼」パターンとは、簡単に言うと発言や動作の繰り返し構造である。 可笑しな様を2回表現することを「海老天が丼に2本並んで乗っている様子」に例えて名付けられたという由来がある。
通常「天丼」パターンによる笑いというのは3回以上繰り返すことが多いため、2回では若干弱いかと思っていたところにこの曲順の発表。
この絶妙なインターバルとタイミング! これで「天丼」パターンが成功しないわけがない。
ましてや繰り返し登場する場面では、Pierreさん(仮名)推奨の「プロモでケツメが着てるようなうさんくさい格好orダンサーが着てるような80年代風の格好」にアフロまで付いている。
サックスとアフロのコラボレーション。 想像するだけで心が震えた。 だが、折角の大トリ。 これだけで終わるわけにはいかなかった。
それは「君にBUMP」の打合せメールまで遡る。
P>ラストの部分「Fu-Fu- Just BUMP!」でみんなでJUMPしたいので、そのちょっと前からアさん(仮名)は
P>観客を煽って「3・2・1」で「Just BUMP!」でJUMPという流れを作ってください。
ア>タイミング逃さないように頑張ります。
ア>ところで、全員でジャンプした後も約1分くらいとアウトロかなり長めですが、ここら辺はどんな感じで考えてますか?
そう、この曲はアウトロが1分くらいともの凄く長いのである。
P>で、アウトロの長さは俺も悩みの種でして。
P>一応プランとしては・・・
P>1.1分間ずーっと煽る
P> ⇒テンションがそんなに長く保てるか疑問
P>2.その後サビの踊りを踊り続ける
P> ⇒一番盛り上がった後、黙々と踊り続けるってどうなのよ?
P>って感じです。どう思います?
アウトロの扱いについて、もう一人のサポートメンバーDちゃん(仮名)も含めての意見交換と幹事相談の末、プラン1の変則バージョンとして途中でフェードアウトという案に行き着いた。
そこへ来て、大トリ決定のお知らせ。
ア>大トリ決定ですね! …となると話はちょっと変わって。
ア>フェードアウトせずに、力尽きるまで煽りませんか? あ、踊りまくっててもいいですが。
ア>といいつつ、俺はアウトロでもサックスかましててもいいですか?w
このメールと時を同じくして、しまむら(安心価格)で揃えた「君にBUMP」用衣装披露ページをメンバー限定公開。
こちらの方はあまりにも馬鹿丸出しなので、既にネット上から削除済み。(このページも馬鹿丸出しじゃないかというツッコミは却下)
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※何も残さないのは申し訳ないので、縮小した画像を一つだけ載せておく |
そして、Pierreさん(仮名)の返事を待つ。
P>大トリですし、最後までやっちゃいましょー。
P>煽りつづけましょー!(最後だからテンションMAXで観客も乗ってくれるハズ)
P>サックスかますのもちろんアリです。
P>1分の煽る時間構成は、ある程度考えておきます。
P>最後にもう1回跳びたいなー。とは思ってますけど。
これでアウトロでも最後までサックスを吹きまくることに決定。 これにより「天丼」パターンが繰り返し3回にレベルアップ!
後は前述の衣装披露ページで予告した「アウトロのサックスでは最後に仕込みクラッカーが飛び出るように改造中」の発言通り、更なる改修作業へ。
「少年ハート」でプレーするために製作した時点では、完成したサックスに再度穴を開けてクラッカーの紐を通すことになるとは思ってもみなかった。
当然の如く、クラッカーの飛び出し口はサックスの音が出る部分に決定。 問題はそのままの角度では自分の顔に当たってしまうことだった。
そこで針金で簡易発射台を作り、仕込むことに。 幸い口の部分に金色の包装紙が余っていたので、カムフラージュするのに更なる改修は不要だった。
仕込むクラッカーは去年のダンカラ4で自エントリー曲「JET55!/餓鬼レンジャー」の最後に使ったやつの余り。 目指せローコスト。
余分なクラッカーはなかったため、ぶっつけ本番で挑むことに。 もちろんタイミングは最後にもう1回「Just BUMP!」で跳ぶ時しかありえない。
かくして、サックスによる演出は以下のように更なる変貌を遂げたのである。
・「少年ハート」:サプライズ→笑い
・「君にBUMP」:笑い(「天丼」パターン Lv.2)→サプライズ→笑い(「ありえない」パターン)
サックスの音が出る部分からクラッカーが鳴り、飛び出てくる。 この演出のメリットは驚きだけでなく「ありえない」パターンによる笑いも引き起こせるといった点である。
通常、「ありえない」パターンは「ありえない」ボケに対してツッコミが入ることによって理解されやすい形へと昇華されるが、この演出の場合は
「ありえない」状況であることは誰の目にも明らかであるため、ツッコミ不要なシンプルさ。 Simple is Best!
本番ラストのジャンプ開始前。 仕込んだクラッカーの紐を手探りで掴んだ時には歓喜で鳥肌が立った。 俺はこの手で成功を掴んだと確信した。
そして「3 2 1 Just BUMP!」とともにクラッカーの紐を思いっきり引き抜く。
「バーン」
?? 思ったより音が小さかった。 …いや、むしろ聴こえなかった。 キラキラのリボンが少なかった。|||orz
もっと事前に確認しておけばよかった。 ケチらずにバズーカ型くらいの爆音とリボン大量のクラッカーを用意すべきだった。 あぁぁぁぁぁぁ…
だが、メインのPierreさん(仮名)、もう一人のサポートDちゃん(仮名)は共にこの上なく輝いていた。 そして、観客のバイブスは想像以上に素晴らしかった。
そう、三人の魂のクラッカーは大音量で鳴り響き、皆の元にキラキラと届いていたのだ。 そして、これだけは胸を張って言える。
俺に出来ることは全てやりきった。
こうしてダンカラ5のステージは終わった。
準備に費やした日々とステージの瞬間に思いを馳せながら、こうしてサイトを作って余韻を楽しむのも乙なものだ。
そして、ステージでの役目を終えたサックスは… こちらへ